「ヨナオシフォーラム2020」(代表世話人:金子勝)は、ポリタスTVが主催する「若い世代が未来を創る!〜「VUCAの時代」に未来の政治と社会を探るオープンダイアローグ〜」を共催しました。
開催概要
若い世代が未来を創る!
〜「VUCAの時代」に未来の政治と社会を探るオープンダイアローグ〜」
日時:2020年9月5日(土)10:00〜12:00、6日(日)10:00〜12:00
主催:ポリタスTV
共催:ヨナオシフォーラム2020
コーディネーター:津田大介
若い世代の登壇者
- 青柳雄大(できること会議 代表・早稲田大学学生)
- 能條桃子(No Youth No Japan 代表)
- 高橋英恵(国際環境NGO FoE Japan 常勤スタッフ)
若き政治リーダー
合流新党を中心に若い世代の政治家に毎回3〜5名、登場していただきます(予定)。
- 5日(土)小川淳也議員、落合貴之議員、尾辻かな子議員、階猛議
員 - 6日(日)菊田真紀子議員、田嶋要議員、山崎誠議員
参加方法:ポリタスTVにてオンラインでご参加下さい。
プログラム
第1部 コロナと日本政治
- コロナで感じた日本政治(政策含む)の問題点を聞く
第2部 テーマごとの議論
- 気候危機と日本政治
- 多様性(LGBTQ+含む)・ジェンダー・差別と日本政治
第3部 未来を創る政治へ
- 若者と政治参加(無力感を含む)
- 若き政治リーダーに期待すること
趣旨
安倍晋三首相が辞任し、政界が激動しています。新しい政治へと扉を開く機会になりうるはずですが、永田町では相変わらずの密室・長老政治で次の総裁選びが進み、大手メディアもそうした政局報道に終始しています。
今、世界は「VUCAの時代」に突入していると言われます。VUCAとは、「Volatility(不安定さ)」「Uncertainty(不確実さ)」「Complexity(複雑さ)」「Ambiguity(曖昧さ)」の頭文字からなる造語で、「あらゆるものをとりまく環境が複雑性を増し、将来の予測が困難になった状態」を指します。今、世界全体が直面しているコロナ禍や気候危機、AIやIoTなどのテクノロジーの急速な進展、企業の急速な栄枯盛衰から雇用の不安定性、国際関係から家族のあり方、人々の価値観や人生など、あらゆるものが不安定、不確実、複雑、曖昧さがグローバルレベルで加速しています。
ところが日本の政治は、自民党の総裁選びに象徴される旧態依然とした有り様です。その結果、日本の衰退は目を覆わんばかりです。ひたすらマネーを垂れ流す金融政策の下で、日本の産業は激しく衰退し、賃金は低下し、国債市場も株式市場も麻痺し、G7で賃金の継続的低下が生じているのは日本だけ、男女平等度は世界最低レベル、企業は非正規雇用を拡大し格差が拡大しています。政治行政も、情報隠蔽、公文書改ざん、忖度官僚など荒廃・腐敗し、それを追求するメディアも権力に媚びて独立性が損なわれ、フェイクニュースさえ飛び交います。
そして案の定、コロナ禍でも日本は、検査が増えない状況から開き直り、医療体制を守るためにも検査は重症者に限定するべきという「検査抑制論」がまかり通る世界唯一の国となってしまいました。東アジア諸国では幸運にも交差免疫等で感染や重症・死亡が少ないですが、その中で日本は唯一コロナ対策に大失敗しています。
いまこそ新しい政治へと扉を開かないかぎり、未来はありません。密室長老支配の腐蝕した政治と訣別するべく、若い世代と若い政治リーダーとの間で、未来志向のオープンダイアローグを企画します。自民党の総裁争いに埋もれず、また新しい政治リーダーと、自ら政治にコミットする若い世代との間で、未来を創る可能性を描ければと考えます。